4月より行っていたこの「ゲノム編集トマト苗の小学校への無償配布を受け入れないで」署名活動は、このコロナ禍にも関わらず、最終的に852筆もの署名をいただくことができました。
ご協力いただいた全ての方々へ、心より感謝申し上げます。
8月9日、想いのつまった署名を菊池市教育長へお届けに伺いました。
教育長、教育部長との懇談の場も設けることができ、有意義な話し合いをすることができました。
懇談のなかでは、ゲノム編集技術に対する不安な気持ち…目的遺伝子だけではなく類似遺伝子も破壊されること、さらに遺伝子のみならず遺伝子の”オン・オフ”スイッチ制御領域まで傷付けてしまう可能性が高いこと、他にも様々な問題があるがそれらについて検証・確認がなされていないこと、消費者の選択権がなくなるゲノム編集非表示問題から、遺伝子組み換え由来の添加物が将来ゲノム編集由来のものにすりかわる可能性もあり得ること(給食関連のお話)、ゆくゆくは無農薬の苗を教材に使ってほしいこと…など、想いのままにお話することができました。
その上で、教育長より次のようなご回答をいただくことができました。
●菊池市内の小学校ではゲノム編集トマト苗は受け取らない。
(菊池市では現在、農薬削減のための「菊池基準」を推奨しており、本件に関しても農政課との話し合いを行った結果である。農政課とは歩調を合わせていく。)
●小学校の教材として使用するトマト苗に関しては、市内に育苗センターをもつ竹内園芸と以前より花苗について連携協定を結んでおり、トマト苗についても苗と土を無償提供していただくようになった。土は有機の土を使用、種は自家採種している。
このようなご回答をいただくことができ、会のメンバー一同、ホッと胸をなでおろすことができました。
有機の土で自家採種、まさに持続可能な食の取り組みが、小学校の教材として使用・実践されはじめたことに嬉しさを感じています。
今後も、子どもたちの安全安心な食・未来のために取り組んで参ります。